人が雨で濡れている演出をDAZ STUDIOでやってみたので、覚書してみたい。
フィギュア:Yun Lan for Genesis 8.1 Female
髪:dForce Nirv Straight Long Hair for Genesis 8 and Genesis 8.1 Females
服:H&C Japanese School Uniforms for Genesis 3 Female(s)
DAZ STUDIOのプラグインやシェーダーで濡れ肌感を作る
パラメータをいじるようなことはせず、用意されたアイコンを適用していくだけというスタイルでやってみた。
完成形はこれ。
服をdForce化したほうが、もっと自然になったかも…。
関連)DAZ dForce設定
シーンの初期状態
まず、ここからスタート。フィギュアに服と髪をつけて、適当に配置した。
フィギュアの濡れ肌化
キャラの肌を濡れ肌化。濡れ肌ツールはたくさんあるけども、手順を忘れても直感的に適用できる、Altern8を使った。
関連)Altern8 – Skin Shader System for Genesis 8
フィギュアをクリックして選択状態にしてから、Altern8 Skin Shine E-Wetアイコンを適用。簡単。ヌルテカ感は控えめ。
▲Altermと書いちゃったけど、Altern8が正解。
服にシワをつける
服のマテリアルにシワをつけると、後で「服濡れマテリアル」適用時に、濡れ感が加速する気がした。まあ、いらないかもしれない。
服を選択状態にして、さらにSurfaceタブで服のマテリアルを選択してから、PTF Grungy Threadsの以下のアイコンを適用。
- GT Wrinkled 1 Light bump
- GT Wrinkled 1 Light Normal
片方だけでもいいのかも。とりあえず両方適用した。シワ強度によって「Light、Medium、Heavy」と3段階ある。
このツールの使い方は難しく、私もいまだによく理解していない。
関連 PTF Grungy Threats DAZ服が破れる!汚れる!シワだらけになるツール
フィギュアの肌に水滴をつける
水滴ツールには、なかなか良いものがないけど、今回はこれを使った。
Real Drops Female Editionというツールの、「Real Drops 01 Genesis 8 Female」という青いアイコンを適用する。
青、赤、黄はそれぞれ水滴の付着位置のバリエーションが違う。Completeと書かれたアイコンを適用すると、3バリエーションすべてが肌に張り付いて「過剰な水滴」になってしまう。
あまり汗っぽくはないけど、肌に雨があたって、しずくが落ちてるくらいの雰囲気は出るかも。
服に濡れジミをつける
服が濡れてる感を出せるツールって、あまり見かけない。私もこのツールの使い方を今さら再発見した感じだ。なんだ、そんなことできたのか。
このツールは、「Decal Node」という機能を使っている。
まずは、フィギュアを選択状態にして、Iray WetWorxのWardobe→KAWW Wearable Decalを適用する。
Decal Nodeというのは、透明な立方体と対象が重なっている箇所に、シールでも貼り付けるようにテクスチャがペタッとくっつくという魔法のような機能。
Sceneタブで確認すると、服の子オブジェクトに、Grunge Worx Iray Decal Node Wearableというオブジェクトが追加される。シーンでの見た目上は、「見えない立方体」みたいなやつ。
Sceneタブで、Grunge Worx Iray Decal Node Wearableを選択状態にして、KAWSS Clothing Sweatと書かれたアイコンのどれか好きなのを適用。その後、KAWW Sweat Lowを適用。
服にシミがペタッと張り付く。なお、Grunge Worx Iray Decal Node Wearable(見えない立方体)の位置を、Parametersタブで移動・回転させると、シミの張り付き位置が変えられる。
似たようなツールで、WetFX2というのも出てた。同じ作者。こちらは、服が濡れて透けるという部分まで追求した進化版だ。
関連 Iray WetFX 2 Genesis8.1にも対応した濡れ服・濡れ肌セット
シーンに雨を追加
雨ツールもいくつかあるけど、今回はこれを選択。
関連 Instant Rain
Instant RainのProps→Instant Rain Load Propを適用。
あくまでPropのみを使用。Render-Settingsのアイコンを適用すると、背景のHDRIまで書き換わってしまう。
なお、Sceneタブで見ると、Instant Rainというグループが追加され、「Rain1~4のどれか一つを目アイコンでオン・オフせよ」と書いてある。
Rain 4とかを選ぶと、何も見えないほどの豪雨状態に。
シーンに水しぶきを追加する
肌に付着している水滴が不自然なので、ごまかすためにシーンに水滴を追加した。
使ったのはこれ。
水滴プロップには、たくさん種類があるので、このアイテムにこだわる必要はない。水のしぶき方が自然だったのと、たまたま手元にあったので使った感じ。
シーンの背景をクリックして「何も選択してない状態」にしてからSY Rigged Water Iray 4のSYRW4 Pitcher Slosh 04 Dropletsを適用。
(何かを選択していると、選択しているオブジェクトの子になってしまう。それはそれで便利なときもある)
水しぶきは、打撃演出の汗や唾液の散乱とか、雨の水はねとかに使えて便利。
これで完成。
人体がぐっしょり濡れるさまは、3DCGぽくなくていいかも知れないな。