機能多すぎ、大杉くん!まずは最低限の操作だけ教えてくれぇッ!
というわけで、Daz Studioの初心者向けの使い方のチュートリアルを勝手に作った。
「日本語のメニューだったら、もっとサクッ使えるのにィッ!」とも思ってたので、DAZ Studioの日本語化の方法もオマケにつけた。
DAZ Studioの使い方/初心者向け操作方法
やることはざっくりこんな感じ。
DAZ STUDIOは多機能すぎて、最初から全機能を使ってやろうと思うと心が折れる。全機能を書き出して図にしてみるとこうだ。
ぐはあっ!
私が初見でコレ見たら、ボッキボキに心が折れる自信がある。いいのだ、まずは美女のレンダ方法だけ覚えておけば、そんなに困ることはない。そう思うだろう、あなたも。
まあ、それはともかく…
機能として、色々あるけど、3Dアイテムをレイアウト(ポージング、服着せ、背景配置)して、描画するのが基本ってことはわかってもらえると思う。そのうち、オリジナルキャラのカスタムをやりたくなるケースもあるだろうけど、それは基本操作を覚えてからだ。あと、色々機能追加したけどメンテされてない機能なんかもあって、全部覚える必要はまったくない。

メンテされてない機能もいっぱいあるから…
では、とりあえず無難に始めてみたい人のために、DAZ STUDIOのチュートリアルをはじめよう。
当たり前な機能をひと通り知りたいという人向けだ。フィギュア(人間タイプの3Dモデルのこと)を呼び出して服を着せるまでの入門編として、基本的な機能のみを使って解説している。
DAZ STUDIO本体をまだ入れてないという人は、以下を参考に。
DAZ STUDIOのモデル(Figure)を読み込み

新しくなるにつれて品質が上がるかというと、パッと見、それほど変わらん
▲ここではフィギュア「Kanade 8」を追加している。Kanade8はオッパイ垂れてるけどまあ人気のフィギュアだ。
※Smart Contentタブが見当たらない場合は、画面上部のメニューから、Window→Panes(Tabs)→Smart Contentを選ぶと出てくる。
とりあえず、Actorと書かれたアイコンをダブクリすりゃー、フィギュアが出せるんだなってことを覚えておけばOKだ。
中央の3Dブラウザーっぽい場所に人体モデルが現れる。真っ裸で。YouTube配信などでDAZ STUDIOの基本操作を紹介しようとすると、高確率で「ハダカ出しまくってるからBAN」ってされるので注意しておきたい。

未成年キャラだと、さらにBAN確率アップ
それはともかく、自分でモデリングして作成しなくても、即・人型フィギュアが使えるのがDAZ Studioの良いところだ。
なお、Smart Contentにアイコンが一つも出てこなかったり、アイコンの表示が全部「額縁にビックリマーク」だったりした場合は、設定を間違えているかファイルのパスに日本語が入ってて、DAZ Studioがうまく処理できてない可能性が高い。(Windowsのユーザ名を日本語にしてて、マイドキュメントのパスに意図せず日本語ユーザ名が入っちゃってるケースが結構多い)
▲額縁にビックリマーク
対処方法は、以下の記事をチェック。
関連 DAZ Studioでエラーが出て困ったときの対処方法
DAZ Studioの髪アイテムを指定し、Autoフィット機能で適用
DAZ Studioのフィギュアの髪は、カツラ方式でカポッとかぶせる感じ。
Smart Contentタブの左のカテゴリから「Hair」を選択して髪を表示させる。
このとき、画面の下の方の「Filter By Context」というチェックボックスに注意。ここにチェックが入っていると、専用の髪や服しか表示されなくなるのだ。
余計なお世話なので、チェックは外そう。なぜなら、Genesis 8フィギュアでも、GenesisやGenesis2、Genesis3用の髪・服を着られるというAuto Fit機能があるからだ。
Auto-Fitと言いながら、対象の髪が何のフィギュア用かを手動で指定する必要があるのだ。
よく見ると、「Genesis」「Genesis 2 Female」「Genesis 3 male」などの言葉が出てくるので、それらを頼りにAuto-Fitを完了させよう。
▲髪の一部が額にめりこみ、変な感じに。
完了、ありゃ。紙から顔がはみ出してAuto-Fitが不完全。
髪をクリックして選択状態にし、Posingタブ(表示されてない場合は、Window→Panes(Tabs)→Posingを選んで表示させる)でZ Scaleを少々大きくすれば、だいたいフィットした。
なお、PosingタブはParametersタブと似てるけど、Scale(拡大縮小)の値が隠し属性にされてても操作出来る点がポイントだ。
DAZ STUDIOにはかつら方式以外に、最近では、スタイリングが楽なdForce型や中途半端に実装されたStrand hair機能を使ったものもある。
関連 Strand Hair機能(dForce髪) かつら方式ではない、植毛方式(?)の髪機能
DAZ Studioで服を着せる
「服を着せる」って、私は最初、その概念が理解できなかった。
スッポンポンの裸体フィギュアの上に覆いかぶせるように、服のフィギュアを重ねる機能、というまさにフィギュアに「服を着せる」機能があるのだ。一般の3DCGにはない機能である。表示されない裸体部分でメモリ食っちゃうとか、服を肌がつきやぶっちゃうとか、そういう独特のトラブルも起こる。
手順は髪と同じ。
たとえば、Genesis3用のワイシャツを着せてみる。

なお、Autofitをキャンセルしたり、服を呼び出す前にフィギュアを選択していないと、デフォルトの形状のままシーンに服が呼び出される。
服を選択して右クリック→Fit toで着せても良いが、よくわからない場合は服を選択→キーボードのDelキーで削除して、最初から手順をやり直そう。
DAZ Studioで人間のポーズを変える
DAZ STUDIOでは、ActivePoseとPowerPoseというツールで人形フィギュアのポーズを変更する。が、一長一短あって、組み合わせて使うのが良いかな…という感じ。
当時はそこそこ便利じゃんと思ってたDAZ STUDIOのポーズ機能だが、特に改善されないままバージョンだけが上がって、今では時代遅れというかいまいちな機能に成り下がっている。
ポーズツールで各関節や手足の位置を移動させる以外にも、関節を一個づつ地道に曲げたり、出来合いのポーズデータを適用するという方法もある。
一から自分でポーズをつけるよりは、一度出来合いのポーズを適用してから、「手だけ直したいな」など、変えたい部分を手動で修正していくのがいいだろう。
非力なパソコンだと、服を着せてからポージング調整しようとすると動作が遅くなる。ハダカのままポーズ操作すると処理は速いが、しかし、個人的には服を着せてからポーズさせるほうが断然楽しいんだなぁ。
DAZ Studioのその他アイテムを追加し、保存
Smart Content内では「Props」(プロップ)というカテゴリに小物類が格納されている。背景に置く家や車などの大道具やフィギュアが手に持つ小道具もある。また、背景にうまいことなじむハリボテ画像型の背景(HDRI画像など)もある。
帽子やメガネなどのアクセサリーから、剣や銃などの武器など、フィギュアにくっつく(ペアレント)オブジェクトプロップと考えていいだろう。なお、小物どころか大道具っぽい家や街などの背景アイテムもPropsにカテゴライズされてる。
使い方の手順は髪と同じ。Auto-Fitは効かない。
シーン内にプロップやフィギュアを置きすぎるとマシンスペックによっては、レンダリング実行後に動作不能になり、DAZ Studioが異常終了することがある。
苦労してフィギュア等を配置したら、レンダリング前にいったんシーンを保存しておこう。DAZ STUDIOには自動保存がないので、こまめに保存しとかないと作業内容が一瞬でふっとぶ。
配置したアイテムの設定と位置、ポーズなどの保存方法はこちら。
DAZ Studioで画像生成
画像生成には、初見ではその概念さえ理解不能と思われる、複雑すぎるパラメータが用意されている。
Irayというリアルなレンダリングを実現するために、ワケのわからん複雑なパラメータを指定する必要があるのだ。
細かいことはいいから、とにかく描画して画像ファイルを出力したいという場合は…
描画開始の指示は3つあるのだが、カメラアイコンをポチッが一番わかりやすいかなぁと思う。この手順は静止画1枚の出力だが、ビデオ合成用に連番静止画やビデオ動画の出力も可能だ。
レンダリング設定は、相当面倒くさい。私も完全にわかってないし、おそらく完全にわかる日はこない。
とりあえずこれで、フィギュアを呼び出して服を着せて、描画するまでができた!
DAZ Studioのマニュアル
DAZ Studioの公式マニュアルを紹介しておこう。英語ではあるが、Chromeなどで「日本語翻訳」できる。けど、画像が少なくて初見だとかなりわかりにくい。
>User Guide [Documentation Center]
マニュアルをイチから読むと気が遠くなるけど、「この機能ってなんだ…?」と調べるときに役立つと思う。
DAZ公式からは、動画マニュアルもリリースされている。同じく英語だが、Youtubeの字幕on&自動翻訳→日本語に指定することで、若干怪しい日本語字幕がつくのだ。
実際にどこらへんをちょちょいとクリックすれば、どういう機能が動くのかざっくり理解するのに役立つかも。まあ、私はさほど見てないんだけど。
DAZ Studioを日本語化したときの使い方
▲メニューが日本語に!
DAZ STUDIOが日本語化されていたら、作業効率が256倍になるかも知れないと思って、メニューを日本語化した記録。
といっても、メニューが半分くらい日本語化できただけだが、嬉しかったので紹介したい。私が初心者のころにこれを見ていたら、ウヒョッ!と喜んだだろうなぁ。
このソフトがバージョンアップしていく過程で、ある程度のメニュー名が外部リソースファイルに外出しになり、編集可能になったことで、メニューを日本語に差し替えられるようになったんだと思う。
注意点は以下の通り。結論から言うと、試しに日本語化してみてもいいけど、日本語化のデメリットも大きいので、あまりおすすめしない。
あと、致命的なデメリットとして、ネットなどで紹介されているDAZ STUDIOの操作は英語メニュー前提なので、日本語化してると、解説内容と手元のDAZ STUDIOの表示が一致しなくて、んだこりゃ、どこのこと言ってんだ、ああん!?ということが起こる。
DAZ Studioの日本語化
DAZ Studio 4.12用に編集したファイル(Default Advanced.dsx)はこちら。
※4.13以降の新しいバージョンに適用するとメニューがおかしくなる可能性あり。
下記ファイルに上書き後、DAZ Studioの画面上部メニューから、Window→WorkSpace→Update and Merge Menusを実行で日本語化される。
- C:\Program Files\DAZ 3D\DAZ Studio4\resources\menus\Default Advanced.dsx
詳しい手順は以下。
DAZ Studioのメニューの日本語化の詳細な方法
ざっくり言うと、メニュー名等が記述されているリソースファイルを書き換えることでメニューが日本語になる。
オプション一発で書き換えられるわけじゃないので、まあまあめんどくさい。
DAZ Studioの設定ファイルを書き換える
- C:\Program Files\DAZ 3D\DAZ Studio4\resources\menus\Default Advanced.dsx
念のため、上記のファイルは別の名前をつけてコピーを取っておくなど、万が一に備えてバックアップしておこう。
でもまあ、最悪ソフト本体を再インストールすればいいので、さほど気にしなくてもいいかも。






DAZ Studioの日本語化設定を保存
日本語化されたら、ワークスペースを適当な名前で保存しておくと、後から使い回しが出来て便利だ。
DAZ Studioのアップデート後にも設定ファイルが上書きされない(はず)なので、ぜひやっておこう。
保存された。Window→Workspace→Select Layout…から呼び出せるようになった。
DAZ Studioを日本語化して困る点
日本語化すると入力支援が効かない
どのくらい使っている人がいるのかわからないが、メニュー名の先頭1文字をキーボードから入力することで欲しい機能にたどりつく「アクセラレーター(入力支援)」が効かなくなる。
設定ファイルの書き方次第でどうにかなるのかも知れないが…。
追記)&ファイル→&Fファイルとすると、Fでアクセラレータが効くようになる。
表示は「Fファイル」となって見栄えが悪いので、(&F)ファイルとすると、Fがアクセラレータキーになって、表示も「(F)ファイル」となって見やすい。
※当ブログを読まれた方から情報をいただきました。
日本語化すると、操作解説と表記が変わる/DAZ Studioのバージョンアップで修正が必要
メニューを日本語化すると取っ付き易い感があるが、世の中にある操作解説は英語メニューベース。マニュアルPDFやビデオマニュアルだって、英語表記だ。
当ブログの解説も、英語メニューを前提にしている。
また、バージョンアップに従って、メニュー項目が増えると日本語化ファイルも修正する必要がある。
つまり、長い目で見ると英語メニューのまま使ったほうが良い気がするのだ。
当サイトの解説も、基本は英語メニューをベースにおこなっている。
日本語化したDAZ Studioを英単語表記に戻す
これまた面倒で、ファイルだけを差し戻しても表示が戻らないケースがある。
スッキリ元に戻すには、最新版をダウンロード&インストールしなおすのが良いだろう。正直言って面倒くさい。
非公式な方法なので、謎の不具合が出るのはしょうがないといえばしょうがないんのだが、やはりそのうち正式にメニューの他言語化に対応して、設定一箇所で日本語表示に切り替わるようにして欲しいところだ。
DAZ Studioの日本語化 まとめ
結果として「日本語化してみたけど、いまいち使えなかったわ」という感じだった。
でも、以前調べた時は、一箇所たりとも日本語化できないガチガチのガード状態だったのだから、そのうち設定をちょいと変えるだけで急に全部日本語化される日が来る…かも知れない。
DAZ Studioの3Dモデルの使い方
▲FaceTrancefer(有料拡張機能)で生成したそっくりさんモデル
最初のうちは、1円もお金をかけなくても無料で3Dデータを入手する方法が山ほどあって、遊べるのがDAZ Studioの良い所。
ソフト本体は、基本機能が無料で、面白い拡張機能が有料という感じ。とは言え、DAZ STUDIOの無料アイテム、基本機能だけでも1,2年は遊べると思う。
コンテンツ部分の3Dモデルも、無料でけっこうな量が手に入る。
以下のアイテムは、無料のDAZ STUDIOを入手すると、タダでもらえるのだ。
服、髪、背景、小道具、HDRI背景などがひと通り揃っている。最新のGenesis8のほか、旧形式のGenesis2、Genesis3形式も含まれている。
フィギュアの番号がGenesis2→Genesis3→Genesis8と謎の順番なのはそういうもんだと思っておくのがいいだろう。ホラWindowsだって95→98→2000→XP→7→8みたいな謎ナンバリングだったでしょ。
有料3Dモデルなんか買う必要ないってくらい手に入る。
それでも有料に手を出してしまうのは、精巧に作られた××を見てみたいという欲望に負ける人が続出するからだ。私も負けた。
DAZ Studioのモデルの入手方法
DAZ Studioで遊べる無料の人間モデルやアイテムは、あちこちに溢れかえっている。中には完全に有料級クォリティのアイテムもあるので、配布終了前にありがたくもらっておこう。
いい感じの版権物とかがある。
無料モデルは、DAZ公式サイトで入手できるほか、Renderosityなどでも配布されている。
魅力的なモデルたち 日本人ふうや、人気キャラモデル
DAZからは、多彩なフィギュア(人型3Dモデル)が多数リリースされている。
特に人気なのが日本人風のフィギュアだ。アイドルっぽいもの、女優っぽいもの、一般人っぽいもの、ハリウッド映画に出てくるニセ日本人ふうなどいろいろ。
2022年時点で主要なフィギュアは、Genesis 8(または8.1)というタイプ。服やポーズなども一番多く揃っている。
また、実写っぽくないアニメ調のキャラクターもリリースされている。人気キャラに激にの際どいやつもリリースされてたりする。
アニメ調をバランスよく取り入れた、半リアル調キャラクタ、Kanade8も人気がある。
DAZ Studio PROの使い方
いかにもプロ利用向けの有料っぽい名前だけど、無料で利用できる。(リリース当初は有料だった)
DAZ STUDIO PRO(4.9以降)で追加された機能
DAZ STUDIOは4.9以降、バージョンアップ時に新機能が搭載されることがある。
バージョンアップごとの新機能について紹介してみよう。

DAZ STUDIO PRO 4.16 MetaMixer機能追加
4.16の目玉はMetaMixer。3キャラのブレンドを顔パーツごとにおこなうことによって、お手軽にオリジナルキャラを生み出せるというもの。
MetaMixerは、無料プラグインとしてDAZ Studioに追加できる。
ただし、使いたいキャラを「Meta Mixer用プラグイン」として別途購入しなければならず、手持ちのキャラを自由にブレンドできるような自由度はない。
好きなキャラのいいとこどりで新キャラを生み出せる神機能になったかも知れないのだが、上記の販売形態のせいで、あまり広まらなさそうな気がする。
バージョンが進んだ現在…やっぱりというか、完全にスベッたらしく、今はあまり見かけなくなった。

DAZ STUDIO PRO 4.15 主にバグフィックス
特に何か画期的な機能が追加されたわけではないバージョン。
主にバグ対応。
内部的な処理を修正したとか、クラッシュする可能性がある箇所のソースを変更したとかそんな感じ。
新しいツールなど、DAZ STUDIOのバージョンが4.15以上じゃないと動かない場合に渋々アップデートする感じか。

DAZ StudioPRO 4.14 PBRプレビュー搭載
新機能が搭載された、大きめのアップデート。
新機能PBRのプロモーション動画がこちら。
PBRは3DViewの描画モードを「PBR」に切り替えればOK。
物理ベースレンダリング(PBR)プレビュー機能が搭載され、アニメーションのプレビューがリアルになった。静止画しか使わない人には、「なんかプレビューモードが一個増えた」程度だけども、動画派にとっては嬉しいかも。
ある程度パワーのあるグラボを搭載していれば、ビューポート上でPBR表示のクォリティでプレビューが出来て嬉しい、ということはあるのかもしれない。表示ももっとリアルなものになるのかも。

4.11 Strand Hair機能搭載
関連 DAZ Studio 4.11 レビュー Strand Hair機能(dForce髪)搭載
よくあるかつら式の髪じゃなくて、一本一本物理計算する植毛式の髪機能が搭載。リアルなんだけど制御が難しいし、重いので人間の髪に適用する人は、あまり見ないかも。
動物の体毛とかの表現では、とても見事。
DAZ StudioPROの機能
DAZ Studioの機能はバージョンアップごとに様々な機能が追加され、今では訳がわからないくらいてんこ盛りの機能になっている。ここでは、公式ページで紹介されている機能をいくつか紹介したい。
関節構造の曲げなど、ポリゴンの変形具合の強度をブラシで塗った色の濃さで指定できる。TRIAXペイントを採用。
ウェイトマップは正確に作りたい場合はPhotoshopなどで画像を作るケースがほとんどだが、「ざっくりと塗りの調整したい」とか「3Dオブジェクト見ながら、ウェイトマップのアタリをつけたい」場合に有効だと思う。
マシンスペックにもよるけど、まあ重くて使いづらい。
フィギュア本体のモーフ構造を、服に転送するユーティリティ。DAZ Genesisシリーズは関節の曲げのリアルさがウリだが、超複雑なモーフ構造の塊である。
フィギュア本体に合わせて、服のモーフを手動でつけていたら膨大な手間と時間がかかるため、このユーティリティを使ってフィギュアのモーフを服のモーフに転送するのだ。
服作りする人以外は使わないと思われる機能。
ポリゴンをグループ分けする機能。人体モデルのポリゴンを持ち込んで、頭、胸、腹、肩、上腕、前腕…などにグループ分けするとき用。
以前はモデリングソフトがないと出来なかったが、簡単なものならDAZ Studio上でいじれるようになった。
けどまあ、モデリングソフトでやったほうが早いし、間違いもない気はする。
単なる3Dオブジェクトを関節構造を持つフィギュアに変換する機能。事前にポリゴンのグループ分けが必要。
ポリゴン情報(ジオメトリ)とフィギュアの関節構造(階層になっている)を紐付けて、ポーズが取れるように変換する。
オリジナルフィギュアや服作る人が使うと思われる機能。
個別の関節を編集する。ボーンの関節パラメータ(ジョイントパラメータ)の作成、削除が可能。
直感的に動いてくれないのでまあ使いづらい。
CR2(Poserのフィギュアデータ形式)でデータをエクスポートする。いちおう機能としてはあるけども、最新のGenesis8フィギュアをPoserにインポートしても、ちゃんと動かない。
今となっては微妙な機能かも。たぶん、最新版では正しく動くか検証されてないと思う。
フィギュアパーツやプロップのプロパティ属性の一括編集、および作成、削除、グループ化、順序付け、リンクを設定できるエディタ。Property Hierarchyという機能だが、フィギュア作成する人以外はあまり使わない。
複数のパラメータを連動して動くように設定する機能。1つのパラメータ(コントローラ)を動かすと、つられて複数のパラメータが動く。
フィギュア作成者用。
objデータに、モーフ情報をロードできる。モデリングソフトで変形後のポリゴン(モーフ)を作って、元データに適用する機能。
関連 daz studioのモーフ(Gensis8)の作り方は?
Proと名前がついているが、無料で利用できる。
関節の曲げが連動するDAZ StudioのExPという機能のデータを出力する。オリジナルフィギュアを作る人以外には、あまり関係ないかも。私も使ったこと無い。
2020年頃にリリースされた目玉機能。Maya、Max、Blender、Zbrushなどのメジャーな3DCGソフトにDAZ Studioのフィギュアを持ち込めるのだ。
関連 DAZ Studio用Blender Bridgeで簡単インポート
ゲームエンジンUnity、Unreal Engine向けのBridge機能も搭載されて夢が広がる。
関連 Daz to Unity Bridge Unity用Bridge
関連 Daz to Unreal Bridge Unreal Engine用Bridge
どのBridgeも無料で利用できる。
Autodesk製品用のFBXという形式でDAZ Studioの3Dデータをエクスポートする機能。いちおう機能としてあるのだが、ちゃんとした形でエクスポートするにはさまざまな調整が必要で、簡単には使えなかった。
今はFBXではなく、Bridgeを使ったほうが簡単で正しくインポートできる。以下は、FBXを使おうとして私が四苦八苦した記録。
DAZ Studioの使い方のまとめ
DAZ Studioは、DAZ3Dで扱っているデジタルフィギュアを遊ぶためのソフトウェア。元は「DAZ|STUDIO」と、ダズとスタジオの間に縦棒が入っていたが、今は「DAZ Studio」という表記が正式っぽい。人体モデルに服を着せ、髪を生やし、ポーズをつけてキレイに3DCGとして描画することができる。
できることをパラパラマンガ風に表現するとこう。
#DAZ Studio 「俺はこういうソフトウェアだ!」 pic.twitter.com/0l9wJIQopl
— かぶき (@kabukinger) January 30, 2020
DAZ Studioの基本的な使い方は、以下の流れ。
- フィギュア呼び出し
- 服着せ
- ポーズ
- レンダリング
モデリング(完全オリジナルのモデルを作ること)は、DAZ Studioのみでは基本的にできない。
- DAZ Studioの日本語化はアップデート時に手動更新が必要などデメリットも多い
- DAZ Studioで使える素材はある程度無料で集められる
- DAZ Studioを商売に利用するには、利用規約を確認
>Daz Studio 4.x Pro の公式ページをみてみる
DAZ STUDIOで描画した画像を素材や下絵にしてマンガを描くという使い方もアリだ。
関連 クリスタで漫画を描く