DAZ STUDIOの解説のチュートリアルを私が勝手に作った。
DAZ STUDIOの基本的な使い方 入門
チュートリアルふうに解説。当たり前な機能をひと通り知りたいという人向けに、フィギュア(人間タイプの3Dモデルのこと)を呼び出して服を着せるまでの入門編。基本的な機能のみを使うようになっている。
以下はDAZへの登録や初期設定などを終えた前提で解説している。初めて使う人の初期設定はこちらを参照。
画面にGenesisモデル(Figure)を追加
▲ここではフィギュア「Kanade 8」を追加している。
中央の3Dブラウザーっぽい場所に人体モデルが現れる。素っ裸。
自分でモデリングして作成しなくても、即・人型フィギュアが使えるのがDAZ STUDIOの良いところだ。
※Smart Contentタブが見当たらない場合は、画面上部のメニューから、Window→Panes(Tabs)→Smart Contentを選ぶと出てくる。
なお、Smart Contentにアイコンが一つも出てこなかったり、アイコンの表示が全部「額縁にビックリマーク」だったりした場合は、設定を間違えているかファイルのパスに日本語が入ってて、DAZ STUDIOがうまく処理できてない可能性が高い。
▲額縁にビックリマーク
対処方法は、以下の記事をチェック。
関連 DAZ STUDIOでエラーが出て困ったときの対処方法
DAZ STUDIOの髪アイテムを指定し、Autoフィット機能で適用
DAZ STUDIOのフィギュアの髪は、カツラ方式でカポッとかぶせる感じ。
Smart Contentタブの左のカテゴリから「Hair」を選択して髪を表示させる。
このとき、画面の下の方の「Filter By Context」というチェックボックスに注意。ここにチェックが入っていると、専用の髪や服しか表示されなくなるのだ。
余計なお世話なので、チェックは外そう。なぜなら、Genesis 8フィギュアでも、GenesisやGenesis2、Genesis3用の髪・服を着られるというAuto Fit機能があるからだ。
Auto-Fitと言いながら、対象の髪が何のフィギュア用かを手動で指定する必要があるのだ。
よく見ると、「Genesis」「Genesis 2 Female」「Genesis 3 male」などの言葉が出てくるので、それらを頼りにAuto-Fitを完了させよう。
完了、ありゃ。顔がはみ出してAuto-Fitが不完全。
髪をクリックして選択状態にし、Posingタブ(表示されてない場合は、Window→Panes(Tabs)→Posingを選んで表示させる)でZ Scaleを少々大きくすれば、だいたいフィットした。
なお、PosingタブはParametersタブと似てるけど、Scale(拡大縮小)の値が隠し属性にされてても操作出来る点がポイントだ。
関連 Strand Hair機能(dForce髪) かつら方式ではない、植毛方式(?)の髪機能
DAZ STUDIOの服アイテムを指定し、Autoフィット機能で適用
手順は髪と同じ。
たとえば、Genesis3用のワイシャツを着せてみる。

なお、Autofitをキャンセルしたり、服を呼び出す前にフィギュアを選択していないと、デフォルトの形状のままシーンに服が呼び出される。
服を選択して右クリック→Fit toで着せても良いが、よくわからない場合は服を選択→キーボードのDelキーで削除して、最初から手順をやり直そう。
DAZ STUDIOのその他アイテムを追加し、保存
Smart Content内では「Props」(プロップ)というカテゴリに小物類が格納されている。
手順は髪と同じ。Auto-Fitは効かない。
マシンスペックによっては、レンダリング実行後に動作不能になり、DAZ STUDIOが異常終了することがある。
苦労してフィギュア等を配置したら、レンダリング前にいったんシーンを保存しておこう。
保存方法はこちら。
DAZ STUDIOで画像生成
細かいことはいいから、描画して画像ファイルを出力したいという場合は…
まあ、カメラアイコンが一番わかりやすいかなぁ。この手順は静止画1枚の出力だが、ビデオ合成用に連番静止画やビデオ動画の出力も可能だ。
レンダリング設定は、やや面倒くさいので、こちらを参考に。
とりあえずこれで、フィギュアを呼び出して服を着せて、描画するまでができた!
DAZ STUDIOの日本語化
▲メニューが日本語に!
といっても、メニューが半分くらい日本語化できただけだが、嬉しかったので紹介したい。私が初心者のころにこれを見ていたら、ウヒョッ!と喜んだだろうなぁ。
このソフトがバージョンアップしていく過程で、ある程度のメニュー名が外部リソースファイルに外出しになり、編集可能になったことで、メニューを日本語に差し替えられるようになったんだと思う。
DAZ STUDIOの日本語化設定
DAZ Studio 4.12用に編集したファイル(Default Advanced.dsx)はこちら。
※4.13以降の新しいバージョンに適用するとメニューがおかしくなる可能性あり。
下記ファイルに上書き後、DAZ Studioの画面上部メニューから、Window→WorkSpace→Update and Merge Menusを実行で日本語化される。
- C:\Program Files\DAZ 3D\DAZStudio4\resources\menus\Default Advanced.dsx
詳しい手順は以下。
DAZ STUDIOのメニューの日本語化の詳細な方法
ざっくり言うと、メニュー名等が記述されているリソースファイルを書き換えることでメニューが日本語になる。
オプション一発で書き換えられるわけじゃないので、まあまあめんどくさい。
DAZ STUDIOの設定ファイルを書き換える
- C:\Program Files\DAZ 3D\DAZStudio4\resources\menus\Default Advanced.dsx
念のため、上記のファイルは別の名前をつけてコピーを取っておくなど、万が一に備えてバックアップしておこう。
でもまあ、最悪ソフト本体を再インストールすればいいので、さほど気にしなくてもいいかも。






DAZ STUDIOの日本語化設定を保存しておくと便利
日本語化されたら、ワークスペースを適当な名前で保存しておくと、後から使い回しが出来て便利だ。
DAZ Studioのアップデート後にも設定ファイルが上書きされない(はず)なので、ぜひやっておこう。
保存された。Window→Workspace→Select Layout…から呼び出せるようになった。
DAZ STUDIOを日本語化して困る点
日本語化すると入力支援が効かない
どのくらい使っている人がいるのかわからないが、メニュー名の先頭1文字をキーボードから入力することで欲しい機能にたどりつく「アクセラレーター(入力支援)」が効かなくなる。
設定ファイルの書き方次第でどうにかなるのかも知れないが…。
追記)&ファイル→&Fファイルとすると、Fでアクセラレータが効くようになる。
表示は「Fファイル」となって見栄えが悪いので、(&F)ファイルとすると、Fがアクセラレータキーになって、表示も「(F)ファイル」となって見やすい。
※当ブログを読まれた方から情報をいただきました。
日本語化すると、操作解説と表記が変わる/DAZ STUDIOのバージョンアップで修正が必要
メニューを日本語化すると取っ付き易い感があるが、世の中にある操作解説は英語メニューベース。マニュアルPDFやビデオマニュアルだって、英語表記だ。
当ブログの解説も、英語メニューを前提にしている。
また、バージョンアップに従って、メニュー項目が増えると日本語化ファイルも修正する必要がある。
つまり、長い目で見ると英語メニューのまま使ったほうが良い気がするのだ。
当サイトの解説も、基本は英語メニューをベースにおこなっている。
日本語化したDAZ STUDIOを英単語表記に戻す
これまた面倒で、ファイルだけを差し戻しても表示が戻らないケースがある。
スッキリ元に戻すには、最新版をダウンロード&インストールしなおすのが良いだろう。正直言って面倒くさい。
非公式な方法なので、謎の不具合が出るのはしょうがないといえばしょうがないんのだが、やはりそのうち正式にメニューの他言語化に対応して、設定一箇所で日本語表示に切り替わるようにして欲しいところだ。
DAZ STUDIOの日本語化 まとめ
英語表示がイヤすぎて、触るのもムリ!という人にはある程度の効果はあるかも。
あと、長年DAZ STUDIOを使っている人にとっては「わー、日本語になってる…」と感慨深いかも。
デメリットも多いので、万人におすすめできるようなものではないと思う。
DAZ STUDIOの新バージョンが出たとき、アップデートするとおかしくなる可能性あり。
具体的には、「新しく追加された機能が、メニュー上に出ない」「日本語化したはずの設定ファイルが置き換わる」など。
また、プラグインやツールによっては、独自にメニューに項目を追加するものもあり、日本語化していると「ツール」と「Tools」、「ウインドウ」と「Window」が表示されるなど、おかしなことが起こる可能性もあり。
当サイトで用意している日本語化ファイルを使えば、5分程度の作業で完了。
ファイル置き替え後に、メニューからWindow→WorkSpace→Update and Merge Menusを実行する。
日本語化箇所は、メニューの50%程度。
非公式な方法なので、実行は自己責任で…となる。初心者は、別のトラブルを起こす可能性があるのでおすすめしない。
Load More
はっきり言って、メニューの一部が日本語化できただけなので、まだまだな印象。
でも、以前調べた時は、一箇所たりとも日本語化できないガチガチのガード状態だったのだから、だいぶ進歩したと言えるのかも。
DAZ STUDIOの使い方/素材
▲FaceTrancefer(有料拡張機能)で生成したそっくりさんフィギュア
最初のうちは、1円もお金をかけなくても遊べるのがDAZ STUDIOの良い所。
ソフト本体は、基本機能が無料で、面白い拡張機能が有料という感じ。とは言え、無料の基本機能だけでも1,2年は遊べると思う。
コンテンツ部分の3Dモデルも、無料でけっこうな量が手に入る。有料3Dモデルなんか買う必要ないってくらい手に入る。
それでも有料に手を出してしまうのは、精巧に作られた××を見てみたいという欲望に負ける人が続出するからだ。私も負けた。
DAZ STUDIOの無料素材の入手方法
DAZ STUDIOで遊べる無料の人間モデルやアイテムが、あちこちに溢れかえっている。中には完全に有料級クォリティのアイテムもあるので、配布終了前にもらっておこう。
いい感じの版権物とかがある。
>DAZ STUDIO フィギュア モデル購入と無料アイテム
魅力的な素材たち 日本人ふうや、人気キャラモデルなど豊富
DAZからは、多彩なフィギュア(人型3Dモデル)が多数リリースされている。
特に人気なのが日本人風のフィギュアだ。アイドルっぽいもの、女優っぽいもの、一般人っぽいもの、ハリウッド映画に出てくるニセ日本人ふうなどいろいろ。
また、実写っぽくないアニメ調のキャラクターもリリースされている。人気キャラに激にの際どいやつもリリースされてたりする。
DAZ STUDIOの使い方/DAZ STUDIO PRO
いかにもプロ利用向けの有料っぽい名前だけど、無料で利用できる。(リリース当初は有料だった)
DAZ STUDIO PROの最新バージョン
最近の、大きめのアップデートを紹介。
4.14 PBRプレビュー搭載
新機能のプロモーション動画がこちら。
PBRは3DViewの描画モードを「PBR」に切り替えればOK。
物理ベースレンダリング(PBR)プレビュー機能が搭載され、アニメーションのプレビューがリアルになった。静止画しか使わない人には、「なんかプレビューモードが一個増えた」程度だけども、動画派にとっては嬉しいかも。
ある程度パワーのあるグラボを搭載していれば、ビューポート上でPBR表示のクォリティでプレビューが出来て嬉しい、ということはあるのかもしれない。表示ももっとリアルなものになるのかも。
4.11 Strand Hair機能搭載
関連 DAZ STUDIO 4.11 レビュー Strand Hair機能(dForce髪)搭載
よくあるかつら式の髪じゃなくて、一本一本物理計算する植毛式の髪機能が搭載。リアルなんだけど制御が難しいし、重いので人間の髪に適用する人は、あまり見ないかも。
動物の体毛とかの表現では、とても見事。
DAZ STUDIO PROの機能
DAZ STUDIOの機能はバージョンアップごとに様々な機能が追加され、今では訳がわからないくらいてんこ盛りの機能になっている。ここでは、公式ページで紹介されている機能をいくつか紹介したい。
ウェイトマップブラシ Weight-Map Brush
関節構造の曲げなど、ポリゴンの変形具合の強度をブラシで塗った色の濃さで指定できる。TRIAXペイントを採用。
ウェイトマップは正確に作りたい場合はPhotoshopなどで画像を作るケースがほとんどだが、「ざっくりと塗りの調整したい」とか「3Dオブジェクト見ながら、ウェイトマップのアタリをつけたい」場合に有効だと思う。
トランスファーユーティリティ Transfer Utility
フィギュア本体のモーフ構造を、服に転送するユーティリティ。DAZ Genesisシリーズは関節の曲げのリアルさがウリだが、超複雑なモーフ構造の塊である。
フィギュア本体に合わせて、服のモーフを手動でつけていたら膨大な手間と時間がかかるため、このユーティリティを使ってフィギュアのモーフを服のモーフに転送するのだ。
ポリゴングループエディタ Polygon Group Editor Tool
ポリゴンをグループ分けする機能。人体モデルのポリゴンを持ち込んで、頭、胸、腹、肩、上腕、前腕…などにグループ分けするとき用。
以前はモデリングソフトがないと出来なかったが、簡単なものならDAZ STUDIO上でいじれるようになった。
フィギュアセットアップ Figure Setup
単なる3Dオブジェクトを関節構造を持つフィギュアに変換する機能。事前にポリゴンのグループ分けが必要。
ポリゴン情報(ジオメトリ)とフィギュアの関節構造(階層になっている)を紐付けて、ポーズが取れるように変換する。
ジョイントエディターツール Joint Editor Tool
個別の関節を編集する。ボーンの関節パラメータ(ジョイントパラメータ)の作成、削除が可能。
CR2 Exporter
CR2(Poserのフィギュアデータ形式)でデータをエクスポートする。いちおう機能としてはあるけども、最新のGenesis8フィギュアをPoserにインポートしても、ちゃんと動かない。
今となっては微妙な機能かも。
プロパティエディタ Property Editor
フィギュアパーツやプロップのプロパティ属性の一括編集、および作成、削除、グループ化、順序付け、リンクを設定できるエディタ。Property Hierarchyという機能だが、フィギュア作成する人以外はあまり使わない。
ERC Freeze
複数のパラメータを連動して動くように設定する機能。1つのパラメータ(コントローラ)を動かすと、つられて複数のパラメータが動く。
モーフローダプロ Morph Loader Pro
objデータに、モーフ情報をロードできる。モデリングソフトで変形後のポリゴン(モーフ)を作って、元データに適用する機能。
関連 daz studioのモーフ(Gensis8)の作り方は?
Proと名前がついているが、無料で利用できる。
ExP エクスポーター ExP Exporter
関節の曲げが連動するDAZ STUDIOのExPという機能のデータを出力する。オリジナルフィギュアを作る人以外には、あまり関係ないかも。私も使ったこと無い。
主要ソフトへのBridge機能(3Dオブジェクトのエクスポート・インポート)
2020年頃にリリースされた目玉機能。Maya、Max、Blender、Zbrushなどのメジャーな3DCGソフトにDAZ STUDIOのフィギュアを持ち込めるのだ。
関連 DAZ STUDIO用Blender Bridgeで簡単インポート
ゲームエンジンUnity、Unreal Engine向けのBridge機能も搭載されて夢が広がる。
関連 Daz to Unity Bridge Unity用Bridge
関連 Daz to Unreal Bridge Unreal Engine用Bridge
どのBridgeも無料で利用できる。
Autodesk FBX Exporter
Autodesk製品用のFBXという形式でDAZ STUDIOの3Dデータをエクスポートする機能。いちおう機能としてあるのだが、ちゃんとした形でエクスポートするにはさまざまな調整が必要で、簡単には使えなかった。
今はこの機能ではなく、Brdigeを使ったほうが簡単。
DAZ STUDIO PROの付属品
DAZ STUDIO PROを無料で入手(0ドルでカートに入れて購入処理)すると、付属のフィギュアや服、アイテム類がタダで手に入る。
これらは単体で購入すると有料だったりするので、Daz Studio 4.x Pro の詳細ページを要チェック。
服、髪、背景、小道具、HDRI背景などがひと通り揃っている。最新のGenesis8のほか、旧形式のGenesis3、Genesis2形式も含まれている。
DAZ Studio Proのまとめ
- 無料でダウンロード&インストールできる
- 有料の服、背景、小道具がタダでついてくる
- 主要3DCGソフトへの連携(Brdige)機能あり
>Daz Studio 4.x Pro の公式ページをみてみる
DAZ STUDIOの使い方のまとめ
- DAZ STUDIOの基本的な使い方は、以下の流れ
- フィギュア呼び出し
- 服着せ
- ポーズ
- レンダリング
モデリング(完全オリジナルのモデルを作ること)は、DAZ STUDIOのみでは基本的にできない。
- DAZ STUDIOの日本語化はアップデート時に手動更新が必要などデメリットも多い
- DAZ STUDIOで使える素材はある程度無料で集められる
- DAZ STUDIOを商売に利用するには、利用規約を確認