視線を合わせるだけで、何やら意志のようなものが生まれる──。
Look At Me II Pose Controlは、DAZ Studioで「カメラ目線」、「見つめ合い」、「アイテムを見つめる」、「全員で誰かの目を見つめる」ポーズを作ることができるツールだ。
具体的には、注視対象に目玉、頭、胸、腹を曲げて「見る」ポーズを作り出す。
指定した方向を向く機能は「Point at」として、DAZ Studioのデフォ機能で備わっていて、Parametersパネルから設定可能だ。
このツールを使う利点は、複数フィギュアの一点注目シーンなどが一発で出来る点である。
ざっくりしたLook at Me IIの使い方
例えば、アイテムを見つめる(Look at That II)を使ってみよう。
Smart Contentsから、Look at That IIをダブルクリック
目、頭、胸、腹を個別に有効にできるほか、向き具合をスライダーで微調整することによって「ガン見」「チラ見」を使い分けることが可能だ。
なお、注視アイテムを最後に選択するようにすれば、何体でも指定が可能。動物や特殊フィギュアなどにも使える。
Eye、Head、Chest、Abdomenというパーツを持つフィギュアなら対応可能っぽい。
Cubeの前に配置した「3D坊や」は、ちゃんと後ろを振り返っているのも凄い。
※猫のみ4足立ちのため、Headのみ対象にしています。
Look At Me II Pose Control 付属物
シンプルに、目的別のスクリプトが4個付属。あと、PDFマニュアル(英語)
Look at Camera II カメラ目線
オプション画面では、まぶた(Eyelids)を連動させるとか、目玉を左右独立で動かす(Adjust Eyes Independently)などが選べる。
目玉だけではなく、頭、首、胸、腹ごとカメラに向くのがポイント。スライダーを調整して各パーツの「向き具合」を調整することができる。
Orderでは、回転させる順序を選べる。多少姿勢が変わるけども、どういうときに役立つかは謎だ。
「Show Header」のチェックを外すとガイコツアイコンと横の説明文が非表示になり、ウィンドウサイズが多少小さくなる。
Look at Each Other II 互いを見つめ合う
この設定画面だけ他と異なり、Figure1とFigure2が別々に設定できるようになっている。
Figure1さんは相手が大好きでガン見してるけど、Figure2さんはそれほどでもなくて、チラ見している、みたいなシチュエーションにも対応できるということだな。
Look at That II アイテム注視
Sceneタブで対象フィギュアを選択する際、一番最後に選択したプロップもしくはフィギュアのパーツをガン見するようになる。
例えば以下は、左側のフィギュアの注視対象を右側フィギュアのHipに指定した例。
Look into My Eyes II 誰か1人の目を注視
1体以上のフィギュアを選択して実行すると、最後に選択したフィギュアの目を見つめるようになる。
なお、最後に選択したフィギュアはポーズを変えない。
ちょっと面倒な点
設定画面を開いた状態だとカメラのコントールができないため、調整がやや面倒。
まとめ
なかなかおもしろいコンセプトのツール。目線を合わせるだけで、フィギュアの生きてる感が増すというのは、いまさらながら新発見だ。
価格は32.95ドルと高いが、目線コントールが一発で出来る点は素晴らしいと思った。