クリスタの「集中線」ツールの覚書。漫画で迫力を出すときに使う効果だ。
クリスタの集中線
「集中線」ツールは、「図形」ツールの中にある。初期設定だと「図形」ツールは「直接描画」→「直線」のアイコン。「図形」ツールを選択し、「集中線」を選ぶと、集中線のサブツールが出現する。
「集中線」ツールは、「ツールプロパティ」パレットで線の太さや密度などを微細に調整できる。設定しだいで、様々な集中線を作成することが可能。
関連)クリスタの流線の使い方
集中線は、「集中線レイヤー」を自動的に作成するので、間違えて変なレイヤーに描き込んだりするミスが防げる。「集中線レイヤー」には「基準線」「形状線」「中心点」が作成され、これらを操作することで、一度描いた集中線の移動や変形できる。
「集中線」ツールには、「まばら集中線」「濃い集中線」「密な集中線」「陽気」「破裂」といった5種類のサブツールがある。パラメータをいじって、いい感じの集中線ができたら、サブツールとして登録しておくのがいいかも。
クリスタの集中線を定規で描く
特殊定規を使って、手動で集中線を描くこともできる。
特殊定規は、平行線、平行曲線、多重曲線、放射線、放射曲線、同心円、ガイドの7種類がある。例えば、放射線定規を利用すれば、中心から放射状にペンが吸着し、瞬時に直線の集中線を描くことが可能。
定規作成は、レイヤーパレットから作成したいレイヤーを選び、定規メニューから特殊定規を選択する。そして、放射線を作成などを選ぶと、定規が作成されます。中心点の位置はパス編集ツールで調整が可能。
また、定規にはスナップ機能がある。有効にすると、描画時にペンが定規に沿って動くようになる。すると、直線や曲線を描く際に、定規がガイドとなり、自由手で描くよりも正確で綺麗な線を描くことができるのだ。
なお、定規は必要に応じて削除したり、定規のスナップのオン・オフを切り替えたり、定規の移動や回転、拡大・縮小を行うなどが可能。これらの機能を使いこなすことで、より効率的に、より美しい集中線を描くことができるというわけだ。
クリスタの白抜き集中線
色を変えた集中線を重ね合わせることで、逆光のような強風のような、そんな効果を出すことができる。
やり方は公式サイトに掲載されている。
塗りを集中線で加工すると面白い効果が出せるんだなぁ。
集中線ツールの使い方実践編 “図形・効果線 #5” by ClipStudioOfficial – お絵かきのコツ
クリスタの集中線(曲線)
- まず、[集中線]サブツールや[フラッシュ]サブツールを選択。
- 描画先を選択します。選択中のレイヤーに直接集中線を描画するか、新しく[集中線レイヤー]を作成して描画。
- 集中線をトーン化する場合は、「トーン化」オプションをオンにする。
- 集中線を描画する中心点を設定するために、「放射線定規を中心に用いる」オプションを使用。
- 集中線の形状線に曲線のカーブを調整するための制御点を追加するには、「曲線化」オプションをオン。
- [オブジェクト]サブツールで制御点を編集し、集中線の形状を変更。
- 必要に応じて集中線の色を指定。色はメインカラー、サブカラー、ユーザーカラーから選択可能。
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