無料のDAZ乳揺れスクリプト mcj Elastic Sim 簡易物理シミュ

DAZ Studioで使える乳揺れスクリプトを紹介してみたい。無料で使える。

作者のmCasual氏は、有料級の便利ツールをバンバン無料公開しちゃう太っ腹なお人だ。

こちらのツールもmCasual氏の制作。

DAZ Studioのタイムラインを遅延コピーするスクリプト
遅延コピーというのは、例えば5フレームだけズラしてコピーするということ。 こういう動きが可能になる。 #DAZStudio のアニメーションを別フィギュアに遅延コピーするという素晴らしいフリースクリプト。 作者は、長年に渡って面白いスクリプ...

さあ、バンバン乳揺れ動画つくろ!

インストール手順

mcj Elasitic Simのインストール

公式ページをクリックし、ページの一番下までスクロールして、小さい青い矢印をクリックするとダウンロードが始まる。

mcjElasticSim-mcasualsdazscripts5 (公式ページ)

解凍すると、mcjElasitcSim→scripts→mcasualにファイルが2つ見つかる。

この2つを、DAZ StudioのContent Libraryから見えるところにコピーしよう。

Content Libraryタブの、DAZ Studio Formatsフォルダの下に適当にフォルダを作って置くといいだろう。


▲フォルダ右クリックでメニュー→Create a Sub-Folderでフォルダ作る

作ったフォルダで右クリック→Browse to Folder Locationを選択するとWindowsのエクスプローラが開くので、開いた場所に先ほどのzipで解凍した2つのファイルをコピーする。

コピー直後は、DAZ Studioに表示されないので、フォルダ上で右クリック→Refreshを選ぶと、最新の状態が表示される。

mcjSceneGrafのインストール

もう一つ、乳揺れを作るなら欠かせないツール、mcjSceneGrafをインストールする。

先ほどと同じように、ページの一番下の青矢印からダウンロード。

32ビット用と64ビット用があり、画面解像度に合わせて、600ピクセル版と800ピクセル版がある。画面解像度が横1920ピクセル以上の場合は800ピクセル版を選ぶと良いのだそうだ。

mcjSceneGraf for DS4.5 – mcasualsdazscripts2

ダウンロードしたファイルを解凍すると、.dllファイルが出てくる。

コイツはDAZ Studioのプラグイン用だ。インストールするには、DAZ Studioのインストールフォルダの下にあるpluginsフォルダにファイルをコピーする。

私の環境では、c:\Program Files\DAZ3D\DAZStudio4\plugins だった。

プラグインは、DAZ Studioを再起動すると使えるようになる。

※mcjSceneGrafは、Window→Panes(Tabs)→SceneGrafから呼び出せる。

これで、準備完了だ。乳揺れシーンを作っていこう。

乳揺れシーンの作り方

Genesis 8女性を例にしているが、別のフィギュアでも可能だ。

シーンにフィギュアを呼び出し、Sceneタブで胸のパーツ(ここでは、Chest Lower)を選択する


▲フィギュア Kim seohyun 

animateで適当にアニメーションを作ろう。

以下の画像はaniMate2になってるけど、本体付属の無料版aniMate Liteでも可能。

aniMate2(または aniMate Lite)タブにて、アニメーションを適当にドラッグ&ドロップ。アニメーションができたら、適当なグレー背景の箇所で右クリック→Bake To Studio Keyframesを選択。

最後のBakeは、アニブロックという特殊な形式のアニメーションを、DAZ Studio標準のアニメーションに変換する作業だ。

Content Libraryから、mcj Elastic Simをダブルクリックで実行。

mcjElasticSimウインドウが表示されるので、以下の1~4の順番でボタンをクリック

ボタンの意味はこう。

  1. Add 入力したパラメータでシミュレーター(特殊プロップ)を生成
  2. Modify 本当は不要だけど、パラメータが反映されないことがあるのでクリックしとく。不具合対策。
  3. Run Simulation シミュレータープロップで揺れを検知する。クリックしてもウンともスンと言わないので不安になるけど、静かに動作しているので大丈夫。
  4. Exit 画面を閉じる

なお、この画面内のボタンには「このタブで押しても無駄」というものも表示されているので、あまり気にせず先に進もう。

Sceneタブにて、simulator01を選択。

simulator001_baseの下にsimulator001がある。間違ってbaseを選ばないように注意しよう。

Window→Panes(Tabs)→Scene grafを選択
PropをY Translateに、Action をFit play rangeに変更

なお、不具合により、上のグラフが横線一本だけ表示されることがある。そんな場合は、ActionにFit play rangeを選択する。今現在、選択されてたとしても改めて選択する。自動で再表示されたら嬉しいところだが、そうはなっていないのだ。

ところで、グラフの下のほうが「平たくなっている」のがわかるだるか。yの最小値(yMin)が適切に設定されてなかったため、値が切り上げられてしまったのだ。

Content Libraryから、mcjElastic Simを起動
xMin=-10,xMax=10,yMin=-10,yMax=10を入力して、Modifyボタンをクリック。Run Simulationをクリック。Exitをクリック

こんなことなら、xMinとかyMinとか、全部余裕を持った数値を入力しておけばよかったという感がある。

Scne Grafで確認。Prop、Actionは都度入力しないとダメかも。MinとMaxを確認して、-10~10の範囲に収まってるのを確認。

平たい部分が解消されているのがわかる。

Sceneタブにて、フィギュア本体を選択。その後、Ctrlキーを押しながら、simulator001をクリックして、複数選択。

Parameterタブにて、おっぱい上下モーフの名前を確認しておく

私は、おっぱいモーフ製品のコイツを使うことにした。モーフ名は、1 Move UpDown。

ここは、それぞれ好きなおっぱいモーフを選ぶといいだろう。デフォルトのモーフだと、Torso→Breasts Up-Downあたりか。

Content Librayから、mcjElastic Simを起動。

揺れ検知用のシミュレータと、連動して動かすおっぱいモーフとの紐付けをおこなう画面だ。

Translatorsタブをクリック。

以下の項目を入力

  • in.node: simulator001 シミュレータの名前
  • in.prop: YTranslate/Y Translate シミュレータのY座標
  • in.min: -10 上記グラフで確認した揺れ最小値
  • in.max: 10 上記グラフで確認した揺れ最小値
  • out.node: Genesis8 Female (フィギュア名)
  • out.prop: 1 Move Up Down/Move UpDown … おっぱい上下モーフ名
  • out.min: -1 モーフの最小値(=-100%)
  • out.max: 1 モーフの最大値(=100%)

out.propのおっぱいモーフ選択プルダウンでは、イヤになるくらい大量のモーフがズラァーッ!と現れる。先ほど確認したモーフ名を頼りに、ひたすらスクロールして探していこう。

addをクリック。一覧に行が追加されるので、追加された行を選択状態(オレンジ反転)にする。

Sim To Morphをクリック。シミュレータのパラメータが、おっぱいモーフのパラメータとして書き込まれる。クリックしても、何も反応がないけど、気にせず進む。

なお、この画面のパラメータは、画面を閉じると消えてしまう。「Save Table」で保存しておくのが良いだろう。

これで、乳揺れアニメーションが完成しているはずだ。

連番画像レンダリングしよう。

Render Setting タブにて、以下を設定する。

Generalをクリックして、以下を設定する。

  • Pixel Size (画像サイズ) ここでは500×400とした。
  • Render Type: Image Series (連番画像)
  • Series Base (連番画像ファイル名のベース) ここではdanseとした
  • Series Path(連番画像ファイル保存フォルダ) ここでは、C:\wk\renderとした

パスには日本語を含めるとおかしくなるので、英語のみのフォルダにしよう。

Progressive Renderをクリックして、Max Samplesを5に設定。

とりあえず動きを見るため、高速でレンダリングするためにMax Samplesを5にする。

なお、今回作ったアニメーションでは、シミュレータのX Translateの値をおっぱいの横変形モーフに紐づけて、さらにリアルにしている。

出力された画像を、gifアニメが作れるツールで連結すれば出来上がりだ。

ちなみに私は、PhotoScapeというフリーウェアを使ってGifアニメを作っている。

参考)PhotoScapeの詳細情報 : Vector ソフトを探す!

なお、レンダリングに時間がかかりすぎるという場合は、以下の記事のデノイズを使うと、時間短縮になると思う。

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まとめ

  • おっぱい揺れには、mcj Elastic Sim(フリーのツール)を使用
  • 揺れ検知用シミュレータの値を、おっぱいモーフの値に変換する
  • Y Translateだけでなく、X Translateをおっぱい横揺れモーフに変換するとさらにリアル