髪の色を変更できるシェーダー。
ColorWerks Hair Shaders for Iray
髪のテクスチャごと変更するので、V4時代や無印Genesisの3Delightシェーダ仕様の髪をきれいなIray用に生まれ変わらせることができる。意外と重宝する。
このシェーダーには、髪の根元だけ色を変えるブレンド機能というのがあって、金髪で毛の根元だけ茶色みたいな芸コマなことができるのだが、肝心の「ブレンド機能」が壊れている。
対処方法も、このページで紹介して行きたい。
ColorWerks Hair Shaders for Irayの付属物
シェーダーのほかに、毛の色確認用のオマケの人形が付属している。
- 髪
- オマケの人形の毛
- マテリアル
- オマケの人形のマテリアル
- プロップ
- オマケの人形本体
- シェーダー
- 髪の色変更用のシェーダー
順に見ていこう。まずは、「髪」から。
人形用の髪。
人形用のマテリアル。オマケとは思えないほど種類が充実している。
人形本体。人形だけだと、毛のない状態。
そしてこれが、本編のシェーダーだ。なぜか単一のフォルダに全シェーダーがぶち込まれており、かなり使いにくい。2018年ごろのフォーラムを見ると、当時はちゃんとフォルダ分けされていたらしい。何が起こったのか。
使い方としては、検索窓に「01」「02」「03」「04」と入れることで、ある程度の分類が可能だ。
- 01 ベースカラー 髪の色を変える
- 02 マスク、Offset 髪に別の色をオーバレイ=重ね合わせるための設定
- 03 オーバレイ マスク、Offsetに従って別の色をブレンドする
- 04 その他 ベースカラーの細かさや、頭皮の色変更、髪の艶変更など
検索窓に「01」と入れると、ベースカラーのシェーダーが表示される。
使い方は、対象の髪をクリックして選択(またはSceneタブで)して、Surfacesタブで領域(Surface)を選択して適用。
髪の基本の色が適用される。普通に髪の色を変えたいだけ、という場合はこのアイコンのみ適用すれば完了。
検索窓に02と入力すると、髪のマスクとブレンドの範囲(OffsetとTile)。
実は、この製品発売後にDAZ STUDIOの仕様変更があったか、製品のアップデートで製作者がミスったかで、「Offset Vertical」アイコンが壊れている。
「毛の根元からどのくらいの長さを違う色にするか」という便利な機能のはずだが、適用するとヘンテコな結果になってしまうのだ。
以下は、「MASK」と「Offset Vertical 05」を適用ご、Overlayのアイコンを適用した結果。
毛の境界線がクッキリ現れ、意味不明な状態だ。解決方法は、このあと紹介する。
検索窓に03と入力すると、マスクした箇所に重ね合わせるオーバレイ用のアイコンがズラリ。一部02のアイコンも混じっているが、気にせずにいこう。
最後に検索窓に04と入力した場合。Scalp(頭皮)用の色変更アイコン、UVの方向チェック用のアイコン、ベースカラーのテクスチャの並べる幅(Tile)をどのくらい細かくするかを変えるアイコン、髪のテカリを変えるアイコンが用意されている。
ColorWerks Hair Shaders for Irayの破損ファイルを修正する
修正するといっても、フォーラムに修正版をアップしてくれた人がいるので、ありがたく使わせてもらうだけだ。
>How to use ColorWerks Hair Shaders for Iray – Page 3 – Daz 3D Forums(ZIPがアップされたフォーラムのコメント欄)
ZIPファイルをダウンロードして、適当なフォルダで展開し、Content Libraryから実行する感じ。展開するとこうなる。
アイコン画像などはないので、オリジナルから画像をコピーして上記のファイル名.pngという名前に変更して置いておけばアイコンが表示されると思う。実行したのがこれ。
根本が濃いブロンド、毛先が薄い色の金髪になっている。
何だお前、素晴らしい機能じゃないかよ…。
やっぱ古い製品は製作者も動作チェックとかしないだろうし、DAZ STUDIOの仕様が変わったとかでおかしくなってるやつもあるんだろう。購入する方は「なんだ壊れてるわ」と思って淡々と返金手続きするだろうしなぁ。もったいない。
関連)DAZの返品方法
ColorWerks Hair Shaders for Iray 詳細ページ
基本的に、古い髪データが蘇るという素晴らしいアイテム。髪のテイストを統一するのにも役立つ。
欠点は、対応策があるとは言え、上記の破損ファイルがあることと、なかなか値下がりしないこと。
とても重宝するので、ウィッシュリストに入れておいて、セールを待つのがいいんじゃないだろうか。