Iray WetFX 2
服を濡れた感じにするマテリアルセット。濡れ肌化にも対応している。
Genesis 8.1とGenesis8両方に対応している点がポイント。G8とG8.1は構造が微妙に違うため、G8用の濡れ肌系マテリアルをG8.1に適用しようとすると、胴体と首の部分が真っ白になってしまうのだ。
同じ作者のG9版も出てた。
WetFX2の付属物
内容物はざっくりこんな感じ。
- 濡れ肌用ジオシェルなどの特殊プロップ
- 濡れマテリアル
- 濡れシェーダー
順に見ていこう。まず、プロップ。
Water Pourとあるのは、水がこぼれる状況をコマ送りにしたような水の小道具だ。
これは、ああ水がこぼれちゃったぁ!というシーンを作るのに使うんだろう。
次、STANDALONE DECALとWEARABLE DECAL。これは、decal nodeと呼ばれる立方体が出てくる。decal nodeの親に指定したオブジェクトに対して、シールのようにマテリアルが張り付くのだ。
モデル:Vo Hataru
見えない立体に対して、濡れマテリアルを適用し、立方体の位置を移動させると…「濡れ」が服の表面上を移動する。
目で見て、好きな位置に濡れエフェクトを置くことができるというわけだ。
decalについては、以下の記事を参照。
下の方の、Wet Shell と書いてあるのが、濡れ肌用特殊プロップ。
まず、フィギュア本体を選択状態にして、8か8.1かフィギュアに対応したアイコンをダブルクリック。※上記の例ではGenesis 8 Male用がないが、なぜかLost and Foundの中に入ってた。
こいつはジオシェルというDAZ STUDIOの機能で、フィギュア全体を包む薄い透明な膜のようなものが作られ、フィギュアのポーズに追従して動くのだ。
で、ジオシェルにマテリアルを適用すると、濡れ肌のように見えるというわけ。
続いて、マテリアル。
ココのアイコンが大量にあって、何をどれに適用していいものやら迷う。
Clothing Damp系…Wearable DecalやStandAlone Decalに対して適用
こんなふうに、濡れた感じになる。
Fluid系…Water Pourプロップに対して適用
右下に8.1Fとか8Fとか書いてあるアイコン(Shell系)…フィギュアのジオシェルに適用
Drops(水滴)、Splash(水しぶき?)、Streaks(流れる水滴)と種類があるが、そこまで劇的に変わらないように見える。
濡れ肌感としては、おとなしめかも。
ITENSITY系…Wearable DecalやStandAlone Decalに対して適用。濡れ度の濃さ調整。RESETはデフォルトに戻すやつ
そこから下のやつは、「しぶき系エフェクト」みたいなやつ。Wearable DecalやStandAlone Decalに対して適用する。
まずは、しぶき形状の「Liquid 01~19」の好きなやつを適用。この段階では、見た目に変化なし。
続けて、「LiquidDecal 色」みたい名前がついてるアイコンをダブクリで色がつく。
こんな感じ。
「濡れデカール」と「しぶきデカール」が分かれている理由はよくわからない。というか、ちゃんとしたドキュメントがないと、色々わからない。
次はシェーダー。主に、服を「濡れスケ」させるためのものだ。
濡れデカールでは「濡れ感」だけだったが、このシェーダーを適用することで、服の下の肌が透けるという演出が可能になるのだ。
シェーダーの使い方はこんな感じ。
- 服をクリックして選択状態にする
- Surfaceパネルを開いて、対象部分(Shirtなど)を選択する
- シェーダーアイコンをダブルクリックで適用
うわ…なんかズラッと並んでて何が何やら…という感じだろう。私もそう思う。
基本的に「Overlay Opaque」と「Overlay Transparent」のアイコンは同じ数字のものを適用する。
すると、半透明部分と透明部分がいい感じにまざりあって、服が濡れてスケている感じに見える。
ちゃんと服の下の肌がうっすら見えているので、下着などを着用するとスケて下着が見える、みたいな演出が可能だ。
Iray WetFX 2のまとめ
もっと丁寧に使い方の説明をどこかに書いておいてくれよと思うけど、なかなか使い勝手が良い。
G8とG8.1にも対応しているのがポイントだ。