Character Creator 3(略してCC3と呼ぶ)は、3Dキャラを作り出せるツール。
iCloneを販売している会社Realusionが販売しているツールだ。Poser、DAZ Studio用のフィギュアを取り込んで、各種ツールと連携させて、iCloneやUnreal Engine 4やUnityなどのゲーム開発環境にキャラクターを取り込むことが主な目的のようだ。
関連 Daz to Unity Bridge / DAZからUnityにインポート
ううむ、なんか面白そう。CC3だけならそれほど高くない(150ドルくらい)ので、セール対象になるのを待つことにしてウィッシュリストに入れた。
Character Creator 3の使い方 / どんなキャラクターが作れる?
ベースになる男女が用意されていて、体型・顔モーフで好きなキャラを作れる。リアル系から、デフォルメ系までいけそう。
髪や服が用意されていて、重ね着ができるっぽい。
Character Creator 3の使い方 / 超強力!顔と髪の取り込みプラグイン Headshot
新しく登場したHeadshotというプラグインによって、CC3の世界が大きく開けた感じがする。
DAZ StudioにもFace Transferという顔取り込み機能があるが、Headshotはその上を行く感じ。
関連 DAZ Studioで顔写真から3Dモデルを生成 Face Transfer
顔だけでなく、髪(ポリゴン形状を伴った)も一緒に取り込めるのだ。
↑右が取り込み元の顔写真。激似!
取り込んだ顔を、顔キャプ機能でワシャワシャ動かすと「うわ、これ生きてる」感が半端ない。
ただ、Headshotプラグインは有料で、199ドルだ。うーん、面白い機能はお金がかさむなぁ。
Character Creator 3の使い方 / DAZ Studioとの連携は?
DAZ Studioでキャラに服を着せてFBXエクスポート→CC3読み込みが簡単にできる。
DAZ Studioで扱えるキャラクターなら、なんでもいけるのかな。動画では、HiveWireのキャラクターの取り込みができていた。
FBX形式なので、DAZ Studioの独自拡張であるJCM(Joint Controled Morph。関節をキレイに曲げるためのモーフ)情報は消失してしまう。取り込み後は、肘やヒザ、肩の関節が不自然な曲がり方になるかも知れない。
その他の3DCGソフトウェアとの連携
Sketchfabの服データをCC3にインポートして、フィッティング&リギング(ボーン入れ)ができる。※Sketchfabは、3Dアイテムをウェブ上で確認してから購入できるマーケットプレイスだ。
「身のはみ出し」もサクサクと修正できるもよう。Sketchfabの膨大なデータが流用できるのは凄い。
キャラクターのカスタマイズや服作成は、Zbrush、Substance Painter、Marvelous Designerと連携が可能。
- Zbrush 3D形状にディティールを彫り込んでいけるソフト
- Substance Painter 3D形状に対して、リアルな劣化や傷、そばかすなどを描き込める
- Marvelous Designer 単純形状操作と布物理演算を使って、簡単にリアルなシワ、ドレープのついた服を作ることができるツール
Zbrushは「GoZ」アイコンクリックで、CC3とZbrushを行ったり来たりできて便利そう。
Character Creator 3の使い方 / 注意点・デメリット
レンダリングするには、どうやら別売りのプラグインが必要だ。
レンダリングは、Iray Pluginが必要
CC3でのレンダリングには、Iray Render Pluginが必要っぽい。
お値段は198ドル。ぐっ、CC3本体よりも高い…。
CC3でキャラを作ったら、DAZ Studioにエクスポートしてから、レンダリングしたほうがいいのかな。使い方しだいなんだろうけど。
こちら、CC3でのIrayレンダリングを試した方の記事があった。
参考)三次元おねーさん 3DCG Girls : Character Creator 3 を買ってみた 2
この時点では、DAZ StudioのIrayレンダリングほどキレイじゃない、速くないということだったよう。
※その後、改善されたのかどうかは不明。
Character Creator 3の使い方 / メリット
LOD(ポリゴン削減)がサクッとできる
遠景用のポリゴン削減キャラを作る機能っぽい。InstaLODは、ポリゴン削減の機能の名前か?
スマホやカメラでモーションキャプチャできる
いろんなツールと連携できるっぽい。プラグインとかはいらないのかな…。
- iPhoneを使った顔キャプチャー(Direct WiFi Force Tracking)
- 手の動きをキャプチャするLEAP MOTION
- 全身モーションをキャプチャするOptiTrack
- 上半身をキャプチャする Motion Live
顔キャプが面白そう。スマホでできるのは画期的。iPhoneだけ?Androidは出来ないのかな。
主な3DCGツールやゲームエンジンにエクスポートできる
エクスポート可能なツール名がズラリ。
でも、DAZ Studioはなし。
いちおう、CC3からもFBX形式でエクスポートできるので、DAZ StudioやPoserに戻すことはできそうだ。
DAZ Studioを主体に考えるなら、こんな流れで使うのがいいんじゃないか。
- DAZ Studio→CC3
- CC3で、sketchfabやらZbrushやら、Substance Painter、Marvelous Designerを使って、服作り
- 服だけFBXエクスポート→DAZ Studio
- DAZ Studioでレンダリング
しかし、改めて考えるとDAZ Studioと他のソフトはFBXでやりとりすれば、CC3が要らないような気もする…。ZbrushはGoZ for DAZ Studioで直接やりとりができるしな…。
CC3は、あくまでUnreal4やUnityなどのゲームエンジンにデータを持ち込むためのツールとして考えたほうが良いかも知れない。
Character Creator 3の使い方 / CC3のチュートリアル集
>Character Creator – ビデオチュートリアル
開発元、Reallusionの動画チュートリアル集。一般的な操作から、他のツールとの連携まで解説動画がそろっている。