手の位置合わせが1ピクセルのズレもなく完璧にできるツール。
指定したポリゴン面に、寸分違わず手を移動させることができる。
肩から先の関節の曲がり具合を逆計算して、いい感じに位置を合わせてくれるのだ。
そのため、カメラ位置を変えながら苦労して位置合わせしていた人には、素晴らしい時短になると思う。ただ、使い方がやや複雑で、「たまに使うと、使い方が思い出せない」のが弱点だ。
Face to Face Autopose Armsのざっくりした使い方
そこで、このツールの使い方を1枚絵でまとめた。
少年と女、2体のフィギュアを用意して、少年の額に女の指をくっつける手順だ。1~8の手順を何も考えずに実行すればOK。
- ポリゴン選択モードアイコンを適用
- 移動先(少年の額)選択 (Sceneタブで少年フィギュアを選択しとく)
- 少年の額のターゲット作成
- 移動先(女の指先)選択 (Sceneタブで女フィギュアを選択しとく)
- 女の指先のターゲット作成
- 移動元のフィギュア(女)を選択
- ターゲットとターゲットをくっつけるアイコン適用
- 選択画面が出るので、移動先の「少年の額ターゲット」を選んで、ウインドウのxをクリック
うむ、覚えられる気がしない。まあ、毎回このページを見て思い出せばいいか。
Face to Face Autopose Armsの付属物
静止画用と動画用、シンプル版と完全版UP&DOWNがある。
動画用は、タイムラインのフレーム範囲指定ができるようになってる。
シンプル版と完全版の違いは以下のような感じらしいんだけど、使い分けはいまいちよくわからなかった。
- シンプル版…手(Hand)の面のみ対象
- 完全版…指、手、腕の面すべてが対象。UP…指→肩 DOWN…肩→指
Face to Face Autopose Armsのまとめ
このツール(Face to Face Autopose Arms)は、指先や手のひら、手に持った小道具のさきっちょなどを、指定の面にピッタリ合わせてくれる。
その際、肩関節から先の曲げを自動計算(インバースキネマティクス)してくれるのが最大のメリットだ。
同じ作者の似たようなツールで、「Face To Face And Virtual Origins」というのがある。こちらは、関節を自動計算して曲げたりしてくれないのだが、手以外の位置合わせにも対応している。(唇と唇とか)