動画生成AIを好きなの選んで使えるpollo.aiのレビュー
最初に見かけたのは、美女と自分の写真を並べて「キスしてる動画」にするというものだった。
わーすごい。
そのうち、有名人のXXとXXがキスしてる動画とかが出てきて、すんごいピンポイントな動画生成サービス出てきたな…と思ってた。
実はちょっと違った。
pollo.aiという名のそのサービスは、一箇所契約するだけで、複数の動画生成AIや画像生成AIが使えるという、最近流行りのオールインワンタイプの動画生成サービスだったのだ。
その機能の一つとして、「テンプレート動画」というものがあり、そこに「AIキス動画」というものがあるのだ。
まあ、さっそくDAZのキャラクターを使って試してみた。顔の大きさ違うけど、まあすごい。
https://t.co/FKEjo75JQbというサービスで、DAZキャラ同士のキスシーンを作成。
キャラの顔のサイズが違ったためか、ちょっと目標地点とハズレてドッキングという感じ。 pic.twitter.com/YqDw1JXdIZ
— かぶき (@kabukinger) February 28, 2025
動画生成AIは、最強と名高いKlingを筆頭に15種類ほどの中から選べる。動画生成AIは、どこも成長が速くて、どれを選んだらいいのか迷ってしまうので、こーゆーサービスが流行るんだろう。
とりあえず私としては、Klingが使えるんだったら文句はない。
画像生成にも対応しているが、こちらはFlux、StableDiffusion系がメインで、Gemini Imagen 3とかのお高いやつはナシ。多分、動画の元ネタに使うための画像生成機能として用意されているんだと思う。
テンプレート系は、ハルクに変身、ヴェノムになる、ワンダーウーマンになる、キャットウーマンになる…などのマーベル変身系や、どろどろに溶けるやつ、髪が爆発してアフロになるやつ、急に服を脱いでムキムキの筋肉になるやつなど、インパクトがあるものが多い。
多いんだけど、これの使い道って、結婚式で流れる馴れ初め動画くらいじゃないだろうか…っていう気もしないでもない。
ただ、画像から笑いや恐怖の表情を出す「Emotion」系のテンプレートは、自主制作動画に使えるかも知れないなとおもった。
同じく、https://t.co/FKEjo75JQbでゲラゲラ笑い始める動画を作成。
そんな顔は似合いませんよG9さん、
そう、その方がいい!みたいな感じになる pic.twitter.com/Ak12rTjgCD
— かぶき (@kabukinger) February 28, 2025
pollo.aiで使える動画生成AI、画像生成AI
動画生成AIは、Kling AI、 Runway、 Hailuo AI、 Vidu AI、 Luma AI AI 、 Pika AI AI 、 PixVerse AI、 Seaweed、 Wanx AIが使える。
私が知ってるのは、KlingとRunwayだけだが、この2つが使えるんならまあいいかな…という感じ。ここから急に人気急上昇の動画生成AIが出てきたら、それも使えるようになるんだろう多分。
画像生成AIは、Recraft、Ideogram、 Stable Diffusion 、FLUXが使える。私はStable DiffusionとFLUXぐらいしか知らないけど、DALLE3とかGemini Imagen3とかはないんだな…画像系は、まあおまけみたいなもんだと考えとこうか。
これらの動画生成AIに、普通に日本語でプロンプトを与えると、英語に翻訳されてAIに渡されるのだ。いちいち英語のプロンプトをうたなくて良い点はありがたい。
pollo.aiの特徴 Explore機能
ところで、pollo.aiに最近ベータ版として搭載されたExplore機能がかなり便利。
Exploreを選ぶと、こんな感じで、ユーザが作った動画がズラッと出てくる。
カーソルを当てると、動画が再生されるという仕組みだ。
で、「似たような動画を作る」(Create Similar Video)を選ぶと、そのユーザーが使った画像やプロンプトがまんま再利用できてしまうのだ。
利用できるのは、本人が「Publish」設定にしたものだけみたいだが、動画をざーっと見て、「これと似たやつ作って!」っていうのは、とてもわかりやすい。
そうやってショート動画をいっぱい作って、適当につなぎ合わせるとイメージビデオ程度のものならサクッと作れそうだ。
ただし、重い。
pollo.aiの予想外のデメリットとして、「重い」というのがある。
実際、動画生成処理はサーバー側でやってるので関係ないはずなのだが、使い勝手を重視した代償なのか、pollo.aiを開いているブラウザがめちゃめちゃ重くなるのだ。
ためしに、Chromeで使っているメモリ量を見てみると、500M~700Mくらい使っている。
私はけっこう非力なPCでやってるので、「うわ重…」と思ってしまったのだった。私のPCはメモリ16Gだけども、いろんなアプリを開きながらだと、pollo.aiの重さをところどころで感じてしまった。
まあでも、ここは下手に利便性を殺して軽くするよりも、フィーリングで使えるExploreのような機能をどんどん出してくれたほうがいいのかも知れないな。
そして、サービス自体も時間帯によってはだいぶ重いっぽい。たまーにだけど、以下のような画面が出ることがある。
まあ、画面をリロード(F5)すれば、普通に復帰するんだけど。
動画生成系だからね、処理が重いのはしょうがないのかも知れない。
pollo.aiの苦手なジャンル
これはpollo.aiが苦手というよりも、呼び出される動画生成AIが苦手なジャンルの話。
Klingを筆頭に、いっちばん得意なのは実写系の動画。実写であれば、そこそこ非現実的なシーンでも動画にしてくれる。
アニメ系は少し微妙。アニメによって、物理法則がちがうというか…大量学習しても、一貫した「法則」のようなものが見つけられないのではないだろうか…。実写系にくらべると、だいぶ動きの破綻も大きいのだ。
https://t.co/FKEjo75JQb アニメ監督名でアニメが作れて面白いのはいいんだけど、各監督にメッチャ怒られそう。
それはそれとして、チーズ乗せパン食いが、うまく生成できてる。デカいけど。 pic.twitter.com/xVA7KHSdOe
— かぶき (@kabukinger) March 1, 2025
↑これは比較的良く出来てるほう。
モノクロ線画の漫画っぽいものを渡すと、ほとんど動かないか、謎の動きになる。
漫画の絵を渡したら、キャラクターがわさわさ動き出す…という幻想をいだいていたのだが、そーゆーのは当分無理ぽい。だって、学習データがないものなぁ…。
pollo.aiのトータル評価
有名どころの動画生成、画像生成が使えて、テンプレート機能もあり、Explore機能で共有されたプロンプトを使い回せるなどの特徴もあり。
いろいろ選べる系の動画生成AIサービスとしては強力な選択肢の一つに入ると思う。
似たようなサービスだと、segmind、appypie designとかがあるみたいだけど、サクッと使える点、日本語UIに設定できる点を考えると、pollo.aiが有利かな…。
とりあえず無料でも動画を作成(1つか2つ)できるので、ためしてみるといいんじゃないだろうか。Googleアカウントを使って、登録作業なしでサクッと使える。