DAZの最新フィギュア Genesis 9
DAZから最新フィギュア、Genesis 9がリリース。
目立った特徴はこんな感じ。
- ベースフィギュアが男女同体
- 高精細フィギュア(HD)が標準化
- ボーン(関節)構造が3D業界の標準になった
大きなメリットは、「男女で服が着まわせる」(以前も無理やり着せることはできたけど、よりフィットしやすくなる?)、「ボーン構造が標準化されて別の3Dソフトとの連携がしやすくなる」
大きなデメリットは、「ボーン構造が変わって、過去のポーズデータが流用できなくなる」「HD用の重いテクスチャが標準になって、動作がとても遅くなる」
第一印象では、デメリットのほうが大きいんじゃないかな…という感じ。
Genesis9は男女同体
このバージョンから、ベースフィギュアが男女同体となって、男性フィギュア・女性フィギュアでアイテムの使い回しがより違和感なくなった…はず。
服はGenesis 8以前からAutoFitである程度着回せていたが、Genesis 9からは大きな破綻をすることはなくなったっぽい。(でも、服の作りによるかも)
G9男女間での人体テクスチャの使い回しは別UVなしで可能だけど、そのぶん、Genesis 8以前の旧フィギュアとのテクスチャ互換がなくなった。これはUVが変わったとか言うよりも、ボーン構造がごっそり変わったせいかも。
いちおう、以下のアイテムを使えば、Genesis 3やGenesis 8のテクスチャを使えるっぽい。
- Legacy UVs for Genesis 9: Genesis 3, 8, and 8.1 Female
- Legacy UVs for Genesis 9: Genesis 3, 8, and 8.1 Male
男女への変形は、モーフ操作によって「男性の体つき」とか「女性の体つき」を強化する感じ。
具体的には、Shapingタブにて、Base Feminineの数値を上げれば女性に、Base Masculineの数値を上げれば男性化する。
HD(高精細キャラ)が標準化したG9
Geneis 8以前は、HD(モーフやテクスチャが高精度になるセット)が別売りだったのが、最初からHDテクスチャ(8Kテクスチャなど)がついてくるようになった。
キャラに目一杯寄ってレンダリングしたときにも、肌の違和感がなくなる…というのがメリット。
個人的には、もう十分リアルだからそれ以上テクスチャ細かくしても、パッと見わからないんじゃない?という気がする。肌の質感とか、Irayでのレンダリングの限界なんじゃないだろうか…。
テクスチャが重いとシーン内に何体も出せなくなるので、複雑なシーンづくりをするにはデメリットのような気がする。
ボーン構造が業界標準になったG9
Mayaや3DS MAXなどのプロ仕様のボーン構造と同じになった。主要な3DCGツールで扱うボーン構造と合わせた感じ。
背骨や首の関節が増えて、よりリアルなポージングができるようになった…と考えることもできるが、最初は過去のポーズデータが使えないというデメリットの方が大きいかも。
G9環境が熟成してきたら、「標準ボーン構造になったよかった」という日が来るかもしれない。
3rdベンダーのG9キャラに期待
G8のときもそうだったけど、DAZからリリースされるキャラはなんというか、「ええっ?そっちの方向にがんばっちゃったの…」という違和感が多かった。
私はあまりG9を買いまくる気はないのだが、FaceTransfer2の生み出す高クォリティ美女がG9限定なので、仕方なくG9系アイテムを買っている。モーフとかシェイプ(形状)が中心。まあ、買うとしてもセール狙いだけど。
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